恋して無敵☆、「ロボット」


『ロボット』(2010)

あらすじ
とっても頭のいいバシーガラン博士がめっちゃ美人な彼女サナをほったらかしにしてまで没頭して作ったのが超高性能ロボットのチッティ。見た目は博士そっくりでVシネ俳優みたいにシブい。最初は人間の心が理解できないという理由で審査に落ちてしまうが落雷事故による感電で人の心を持ち始める。サナに激しい恋心を抱いたチッティは博士と敵対し壮絶なバトルを繰り広げる。

インド映画といえば『ムトゥ踊るマハラジャ』!!スーパースター、ラジニカーント!!これぐらいの知識しか持ってない私ですが、彼の作品だけは当時何本か見た記憶があります。とにかく長くて歌って踊りまくってタオルぶんぶん振り回してるイメージ(笑)私は小学生だったので腹を出して一緒にふりふり踊っていましたよ。あのラジニカーントが久しぶりに見られるってんで喜々として臨みました。もうね、期待通りというかそれをはるかに超えて楽しませてもらいました。彼らってやることなすこと徹底的なんだよね。これでもかこれでもかと畳み掛けてくる。

普通ロボットっていうとなんかもっとスマートな見た目を想像するんだけど、褐色の肌のおっさんってとこが味噌で妙な人間臭さがあるんですね。しかも名前がチッティってwww響きがめちゃ可愛い。

前半は生まれたばかりのチッティが人間の世界をよく知らないために色々とハプニングを起こしてしまう。ロボットゆえの真っ直ぐで無垢なところが逆に人を傷つけてしまったり。この映画、意外と容赦なく血が出たり人がぶっ飛んで死んだりするんですね。インド映画って暴力的にも性的にもあんまり露骨な描写がないようなイメージだったのでちょっとびっくりしました。

博士の彼女サナがもうとびっきりの美女で、チッティが恋に落ちてからの暴走っぷりは見てて吹き出してしまう。見つめられただけで脳内に電流が走ってふわ〜きらきら〜ってなったり、夜中だけど「会いたくなったから会いに来た!」みたいなストーカー行為に及んだり、ロボットも恋をしたら人間と同じで盲目になってしまうのね。

後半はとにかくど派手なアクションてんこ盛りでチッティがどんどん増殖していく(笑)もう物理法則とか全部無視してやりたい放題やりましたって感じ。ラストのチッティフォーメーションによる攻撃は本当に鮮やか(?)でそのバリエーションの豊かさに腹がよじれるほど笑いました。ぱっと見は『トランスフォーマー』とか『スカイライン』に出てきそうな巨大エイリアンに見えるのによくよく見ると全部チッティ!!しかも最初の軍団の数より絶対増えてる!!もう最後の最後までぬかりなく笑わせてくれました。

インド映画は顔も内容もくどくてなんぼですね!


ムトゥ 踊るマハラジャ [DVD]

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