2011-01-01から1年間の記事一覧

タンクトップ姉ちゃんVS粘着質モンスター、『第7鉱区』

『第7鉱区』(2011) 映画のタイトルというものは非常に重要でありながらも本当にそれでよかったの?みたいなのありませんか?ありますよね。特に邦題。わざとパロディで使っている何かもう一線を越えてしまっているような、『マゾリックス』とか『パイパニッ…

日本のテクノロジー、『トイレット』

『トイレット』(2010) 日本人が海外旅行へ行って自国との仕様の違いにまず顔をしかめるのはトイレではないだろうか。温かい便座にウォシュレット付きの至れり尽くせりなトイレに慣れてしまった私たちにとって、海外の冷たい無機質な陶器の便座はひやっと飛…

27年間の歴史をピコピコにのせて、『トロン:レガシー』

『トロン:レガシー』(2010)まず、この映画を見るために1982年の『トロン』を見て予習したのですが、27年後の今作と見比べることでその映像技術の進歩を感じることができました。物語の内容はハリウッドが大好きな父と子の感動物語です。終了。え?今回は…

幽霊はポイント制、『ステキな金縛り』

『ステキな金縛り』(2011)みなさん金縛りってなったことあります?私は8時間以上寝ると金縛りになる体質で、幾度となくその非現実的な体験をしてきました。金縛りになるとまず呼吸困難に陥り身体はその名の通り動かせず、声も出せなくなります。金縛りに遭…

中国は未だ革命期、『1911』

わーいジャッキーが出てる!!1911は辛亥革命だね!!世界史選択だったから知ってるよ!!という無邪気な理由で観に行った。がしかし!!つまらんかったぁぁぁぁ。辛亥革命の内容は高校で習うことだしもう省きましょう。この映画の主な登場人物は中国革命の父、孫文…

青い部屋はダメだよ、『ブルーバレンタイン』

『ブルーバレンタイン』(2011) 「今年一番の映画です!!」という感想が多々聞かれたこの作品。どれどれと観に行ってみたのですが…。結論から言えば胸焼けと眩暈を起こして真っ青になってしまうような映画でした。あるカップルのラブラブ時代と冷え切った…

空想科学世界、『三銃士』

『三銃士/王妃の首飾りとダ・ヴィンチの飛行船』(2011)もうサブタイトル見ただけでおや?って思うよね。「伝説よりも、ハデにいこうぜ」をキャッチコピーにした史実もクソも関係ねぇ!!という空想科学エンターテイメントな三銃士でした。みんなのミラ様をま…

荒野の決闘、『カウボーイ&エイリアン』

『カウボーイ&エイリアン』(2011)カウボーイと…え、エイリアン?!というこの異色の組み合わせに西部劇もエイリアンも好きなあたしは若干の不安と期待で胸をときめかせた。たぶん、馬にまたがったカウボーイが縄をぶんぶんしながらぎゃおーんっと喚くエイリ…

灰皿テキーラの行く末、『一命』

『一命』(2011)海老蔵と瑛太が出てて三池崇史が監督という情報だけで観に行った『一命』。はっきりいってめちゃくちゃ面白かった。ストーリーは至極簡単、ある貧しい一家が命をかけて家族を守ろうとするお話なのだが現在と過去の回想のバランスが非常にう…

不肖の息子が下る、『コクリコ坂から』

『コクリコ坂から』(2011) 1980年頃に『なかよし』で連載されたが不発に終わった『港の見える丘』が原作の『コクリコ坂』。 そういう点では『耳をすませば』と似ているのかもしれないけど、私はこっちの方が断然好きですね。 1960年代のノスタルジックな町…

時代に抗う若者たち、『マイ・バック・ページ』

『マイ・バック・ページ』(2011) 妻夫木聡×松山ケンイチのダブルキャストによる全共闘時代の青春グラフィティー。 決して派手ではないし実在の事件を元にこの二人の人物を追っていくだけなので、映画的な盛り上がりには欠けるんだけど、暗い映画館の中に腰…

白と黒の渦、『ブラックスワン』

『ブラック・スワン』(2011) 朝一で見てきたぁぁぁぁぁぁ!!!!! もう楽しみすぎて昨日の夜全然眠れませんでした。待ちに待ったブラック・スワン ナタリー・ポートマンの最高傑作になったと思います! ナタリー・ポートマンといったら衝撃のデビューを飾った…

現代を生きるロミオとジュリエット、『世界で不運で幸せな私』

『世界で一番不運で幸せな私』 邦題だけ見るとよくあるラブコメのようだけど、原題はJEU D'ENFANT=「子どもの遊び」です。最近の恋愛映画は邦題で損している気がするんですよね。フタを開ければ意外と恋愛一辺倒ではないものも結構あるのに「わたしが○○した1…